Sorry...Japanese Only.

東南アジアの血

そうね、私は確かに帰国子女。
人は、「ニセ帰国」とか言うけど。まあ、それでもいいわ。
問題は、私が、ホントは何者かってことでしょ?
うん、、、話してあげてもいいわ。そろそろ話す頃でしょ。

私が、2,3歳の頃かな。
ビルマ、ああ、今のミャンマーに行ったり来たりしてたの。
父が単身赴任していたから。
お祭りは楽しかった。
小さな観覧車を三人の真っ黒い男達が力を合わせて回していたわ。
わずか3歳で、私は「人力観覧車」を見るのはこれで最初で最後だと確信したの。
家の庭の草刈をしていたモンモンちゃんは、いつもハエをおやつにしていた。
彼は元気かしら?

小学2年生になったとき、私はタイにいたの。
約3年間、結構快適な暮らしだったと思う。
スーパーで売っていたカブトガニは、食べられなかったけど、
学校の裏のサトウキビは、おやつ代わりだったな。でもちょっと歯に挟まるのよね。

中学、高校生活の舞台はインドネシアだった。
一時も気が休まることはなかったな。
だまって、家の車を持って行っちゃった運転手さん、
ヤクで大暴れしちゃった門番さん、今は許すよ。どうしてるのかな?
時々、ベッドの上に天井からトカゲの赤ちゃんが落ちてくることがあった。
そしたら、そばにいたお母さんトカゲが鳴くのよ。ケッケッケって。
それに反応して、カーテンに隠れてたオオトカゲが、トッケーって鳴くの。
素敵な大合唱ね。

それぞれの国で、すばらしい思い出をつくってきた私は、東南アジアの血が
混じっているかもしれない。その証拠に、ご飯を手で食べられるの。
インドネシア人の友達、リナ・ナルディアニ・バハルディンが私に伝授してくれた。
あなたにも教えてあげる。

1、「ガチョーン」のポーズをつくる。
2、手が素敵な「ガチョーン」になったら、その形を保ちながら、ご飯を固める。
3、ご飯が手にフィットしてきたら、親指でご飯を押さえながら、4本の指の上に
  それを乗せる。このとき、手は横に倒れている。
4、手を口に持って行き、食べたくなったら、ご飯を親指で押し出す。

どう?できるかしら?これが出来たらあなたも一人前よ。
そんなわけで、私の正体を知ってしまったあなた。
別に知りたくなかったかもしれないけど、きっと夢に出てくるわね。
ごめんなさいね。ちょっと、刺激的過ぎたかしら?


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